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「あの子達、無事かしら…？」

ミミは空を仰ぎ見た。
まわりは小さながけになっているため、岩肌がそそり立っている。
タネモンたちがクワガーモンに襲われていたのを庇って、自分が小さながけに
落ちてしまったのだ。
立ち上がろうとすると足が痛んだ。
はるかかなたの頭上は、木々が生い茂っていて、空は一部しか見えない。
「パルモン…。」
心細くなっていつも一緒にいたパートナーの名前を呟く。
パルモンは一緒にいたタネモンたちを連れて、逃げているはず。
「無事だといいけど…。」

「ミミさんが！？」
光子郎は自宅で京から、ミミがデジタルワールドでにいる連絡を受けた。
『はい、中継してくれたテントモンの話だと、デジタルワールドで行方不明になってしまった
ようなんです。』
「テントモンが最後にミミさんと会ったのですか？」

ミミが最近、デジタルワールドに出入りしているのは、彼女からのメールで知っていた。
このような事が起こらないように、注意したばかりだったのに…。
光子郎は苦い顔をする。

『パルモンが一緒だったようなんですけど…泣きじゃくってて話が出来ないんです。
テントモンがようやく聞き出してくれたのですが…。怪我もしているんで…。
泉先輩、あたし…。』
「わかりました。学校へ向かいます。それまでそこにいてください。」
パルモンが怪我をしていると言う事は、ミミも怪我をしている可能性が高い。
単身ででもデジタルワールドへ行きかねない勢いの京に釘をさすと、光子郎は家を飛び出す。

…一体何があったんですか…？ミミさん、貴方は無事なんですか…？