＜7＞

「タケル、何か変だ…。」
「うん、何だろう…。」
空中からペガスモンとタケルは周りを見まわす、が、木々が多くて視界が悪い。
「タケル、上昇するぞ。」
木々をかき分け、ペガスモンは上昇し森の上空に出た。
「なに…あれ…。」
タケルは森の端にもやがかかっているのを見つけた。
「！！タケル！」
ペガスモンは叫ぶと、同時に身を翻し、下降した。
「光子郎さーん！！！」
タケルもこの森に何が起こっているかを理解し、光子郎を呼ぶ。
もはや、一刻の猶予もなかった。
「見つけたんですか？」
「違います！大変です。森が…。」
ガブテリモンも森の上空へでる。
光子郎は森の端に霧がかかっているのを見つけた。
「あれは…？」
「た、大変や！森がデータ崩壊しとるんや！」

すでに森の４分の１が消えつつある。
「ガブテリモン、早く！！」
このままではミミの身が危ない。

「何が…どうなっているの？」
森の異変を感じ、パルモンと一緒にネフェルティモンで上空に上がったヒカリは
信じられない光景に目をみはる。
ダークタワーの影響か、また別の原因か…。
「ミミ…。」
眼下に広がる景色に、パルモンがちからなくつぶやき、祈る。

「ミミを助けて…。」
「ミミさんを助けて…。」